Joi本「テクノロジーが予測する未来」を読んだ
表題の通り。
全体的な感想はブクログに書いて放流済みだが、こちらにも編集して残しておく。
対象の書籍はこちら。
全体的な感想
購入したのは9月くらいだろうか。発売が5月なので少し読むのが遅くなってしまい半年ちょっと寝かしてしまったことになる。 この業界だと半年も前だと一昔前と思えるほど過去の出来事に感じてしまい、内容によっては古くなることもあるだろうが、タイトル通り未来に向けての考察、特にまだ方向性が定まっていないNFTのユースケースやDAOに関する言及がメインと思うので特に問題なかった。
全体的にはここ2年くらいの間に見聞きして大まかに知っていることが7,8割といった感じなので全く知らなかった、というものは少なかったけど、改めて定義や著者の思うあるべき姿を言語化されたのを読むと自分の頭の中にも定着しやすくなるという点で良かった。
コンパクトにまとまっているので自分が言語化したり誰かに話したりする時に参照しようと思える点でも良書だと思う。
メタバースについて
メタバース言及は少なめだったが、現時点ではまだメタバースは黎明期といってもいいくらいの状態だと思うので仕方がない。
メタバースに関しては 佐藤 航陽さんの世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 や 國光 宏尚さんのメタバースとWeb3 などがあるのでそちらを読み込んだ方が理解が深まりそう。(後者は未読)
メタバースついでに言えば、こちらも近いうちに読んでおきたい。
読書メモ
以下、付箋つけたところ。
あまり付箋は貼らなかった。
序章
- P.55『オンライン上でのコミュニケーションを前提として、何らかの価値の交換が行われている空間というのが、本書で考えようとしているメタバースの姿としてふさわしい』
第4章
P.162 (オードリー・タンさんの話してたこと)『これからは「目的」から始まる学び=「パーパス・ベース・ラーニング」に力を入れる必要がある』
P.163 『プロジェクト・ベース・ラーニングでは、何をプロジェクトの起点としたら子どもたちの意欲が高まるかが課題でした。...(略)一方、パーパス・ベース・ラーニングでは、まず先に「社会に貢献したい」という大きな目的があります。』
P.164 『「インターネットは役に立つものですか? それに対する僕の答えは、「あなたは、何に興味がありますか?特に何にも興味がないのなら、インターネットはあなたの役には立ちません」でした。 これはつまり、インターネットは知識や情報を得る新しい手段だから、得たい知識や情報がない人にとっては無用の長物である。「役に立つか」どうかの答えはテクノロジーそのものではなく、自分の中にあるんだ、ということを伝えたかったのです。』
P.168 『やはりweb3の分散化(非中央集権化)という点に大きな意義と可能性を感じているので、技術的にもスピリット的にもweb3化していく未来を選びたい。 そのためにも、本物のアントレプレナーシップを育てることが不可欠であり、これまで話してきた「パーパス(目的)」「パッション(情熱)」「クリエイティブ・コンフィデンス(自分の創造性に対する自信)」を育んでいけるかどうかが重要な鍵になってくる』